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「先生、こんばんは」 アリスは大きく声を上げてドジスン先生のうちへ入っていきました。 「いらっしゃい、アリス」 先生は優しく微笑みます。 「待っていたよ」 「今日はどんなお話を聞かせてくださるの?」 アリスは毎日先生のおうちで、先生の作った不思議なお話を聞くのが大好きなのでした。 「そうだな…その前に」 先生はアリスの足元に跪いて、言います。 「いつものこと…いいかい?アリス」 アリスはこくりと頷きました。 「ありがとう」 先生はアリスのスカートの中に顔を入れ、アリスの細い足首にキスをしました。 「あ…」 先生の唇はアリスの足首から脛、ひざ頭…と、キスをしながらだんだん上へ這い上がってきます。 「くすぐったい…」 アリスは微かに笑い声を上げました。 「そうかい?」 先生の唇はやがて、太ももからさらに上、アリスの下着までたどり着きます。 アリスが身に着けているのは、おへその下にピンクのリボンがついた、白い綿の下着です。 「ああ…」 先生が恍惚とため息をつきました。 下着に鼻を擦り付けるようにして、布越しにアリスの大切なところにもキスをします。 「いい香りだ…」 布の奥から溢れる幼い香りを、先生は心行くまで吸い込みました。 ミルクのようななんともいえない甘い匂いと、ツンとした微かなアンモニア臭。 先生はそれが大好きなのです。 「ああ、ああ…アリス」 先生は歓喜に打ち震えながら口を開き舌を伸ばして、アリスの下着を舐め上げます。 「美味しいよ…アリス」 「いやん…先生、くすぐったいよ…」 アリスはクスクスと笑い声を上げました。 いつもならここで終わりでした。 しかし今日は違います。先生は舌で充分にアリスの下着を味わうと、顔を上げて言いました。 「アリス…胸を見せてごらん」 アリスはこくりと頷いて、ワンピースのボタンを外して胸元を開きました。 まだ発達していないアリスの平らな胸。 「ああ…美しい。彫刻のようだ…」 先生は喘ぐようにそう言うと、今度はアリスの胸にキスをします。 白くなめらかな肌にねっとりと唾液の跡を残し、やがて先生の唇は小さな花の蕾のようなアリスの乳首をついばみました。 「あっ」 不思議な感覚に、アリスは微かに声を上げて身じろぎします。 「な…なに?先生…そこ…」 先生はアリスの乳首に唾液をたっぷり絡ませ、舌全体で押し付けるように舐め上げたり舌先で弾くように刺激したりしました。 「い…いやぁ…なんか、変な感じだよぉ…」 「そうかい?」 先生は顔を上げず、乳首への刺激を繰り返しながら答えます。 「ここをこうすると、大人の女の人は気持ちよくなるんだよ…」 「あっ!」 先生はカリッとアリスの乳首に歯を立てました。 アリスの体がビクンと震えます。 「やっ…ん」 先生は片方の乳首を唇で吸い上げ、もう片方の乳首は唾液を絡ませた指先で弄び、余った手でアリスの足やお尻や下着に包まれた秘所を撫で回します。 「アリス…ああ…アリス…」 先生の荒い息使い、熱い吐息がアリスの胸にかかります。 「気持ち良いかい?アリス…」 「あ…んんっ…」 アリスはくすぐったいような痛いような、思わず甘いため息が漏れるような不思議な感覚を感じていました。 「あ…ん、やぁ…」 その、今まで感じたこともないような感覚にアリスは少し怖くなって、その小さな手のひらで先生の両肩を押し退けるようにしました。 しかし先生は愛撫をやめません。 「いや…いやぁ…ん!」 先生の指が下着を超えてアリスの膣口に侵入しようとしたので、アリスは驚いて、今度は両手で力いっぱい先生を押しました。 しかし大人の男の人の体はそんなことではびくともしません。 「そこは、だめ…せんせぇっ…」 ばら色に上気したアリスの頬、そして潤んだ瞳を見上げ、先生はニヤリと淫靡な笑みを漏らしました。 それまでの紳士的な優しい微笑みとは違う、悪魔のように歪んだ笑みです。 「あっ!」 先生はひょいとアリスの小さな体を抱き上げ、傍らのベッドへドサリと落としました。 そしてアリスの上に馬乗りになり、邪悪な微笑みを浮かべたまま身動きの取れない彼女を見下ろします。 「せん…せい…?」 カチャカチャとベルトを外す音。 先生はスラックスの中で窮屈そうに上を向いていた自分自身を取り出したのでした。 「アリス…今度はわたしの番だよ…」 言うなり先生はアリスの下着を横にずらし、その小さな秘所へ無理やり自らのペニスを押し込みました。 「あっ…ぎゃあああああ!!」 悲鳴を上げるアリス。 「痛い、いたいぃぃぃぃっ!!!!」 じたばたと手足を振り上げて暴れるアリスに大人の体重をかけて押さえつけ、先生は容赦なく腰を振り始めました。 「今度はわたしの番だと言っただろう?」 「ああああ!やめ、ひぃ…っ!!」 皮肉なことにアリスの膣から溢れた破瓜の血が挿入の抜き差しをすべらかにしていました。 「ああ…良いよ…アリス…うう…」 アリスは大きな瞳からぼろぼろと涙を流し、口から涎を垂らして意味をなさない叫び声を上げ暴れます。 「ひぎ…ああああっ…あーっ!!」 「ああ…良いよ…最高だ、アリス」 先生は敢えて痛みを与えるようにアリスの中を深く抉り、内壁をめちゃくちゃに突き上げました。 「あああああーっっ」 やがてアリスは叫ぶのを止め、手足をだらんと伸ばして人形のように動かなくなりました。 その小さな体が先生の激しいピストン運動に合わせてガクガクと揺れ、視線の定まらない瞳からただ涙だけが止まることなく溢れています。 「ああ…いくよ…アリス…いくよ…クッ!」 先生は独り言のようにそう呟いてひときわ激しくアリスを突き上げ、奥深く挿入したまま果てました。 「アリス…気持ちよかったかい…?」 先生はアリスの秘所からペニスを引き抜きました。 血と精液でぬらぬらと光るそれを、泡を吹くアリスの小さな口へとあてがいます。 「あれ…壊れてしまったかな…?」 ハハハと虚ろに笑いながら先生はアリスの顎を親指と中指で押さえ付けて口を開かせ、その中にペニスを突っ込みました。 「ほら…きれいにするんだよ」 自ら腰を上下させて、力の抜けた唇でペニスが扱かれる様にします。 「ふ…うぅぅ…」 ちゅぷ…ぴちゃ… 苦しそうな喘ぎに加え、微かに濡れた音が響きます…。 アリスは口の中に入ってきたものを確かめるように、無意識に舌を動かしていました。 「そう…そうだ…よくできたね。良い子だ」 先生は満足そうに微笑みました。 「ううっ…!」 ぐっと喉の奥深くにペニスを入れられて、アリスは苦しげに眉を顰めて呻きます。 「ごほうびだよ」 先生はそう言って、そのままアリスの喉に向けて放尿しました。 「うぐぅ!がっ…ゴホッごほぉっ」 目を見開いて体をビクンビクンと痙攣させるアリス。 「ゴホっがほっ…うーっ!!」 受け止めきれるはずもなく、アリスの口からは尿が溢れます。先生はそのようすをアハハハと哄笑を上げて見下ろしました。 「さぁ…物語の仕上げだよ、アリス」 アリスの体を充分に堪能した先生は、そう言って戸棚から薬壜を取り出しました。 「さ…これを飲み込むんだ」 「う…」 先生は放心状態のアリスの口に薬を流し込みます。 薬はとろけるように甘く、アリスの傷付いた喉を通り抜けていきました。 「これで物語はおしまいだ…また明日…アリス…」 優しい先生の声を遠くに聞きながら、アリスの意識は次第に遠退いてゆくのでした…。 END
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【タイトル一覧】 ハートの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ クローバーの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ (続編) ジョーカーの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ (続編・番外) おもちゃ箱の国のアリス ~Wonderful Wonder World~ (FD) ダイヤの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ (続編) ダイヤの国のアリス ~Wonderful Mirror World~ (続編/メイン攻略別Ver) ハートの国のアリス ~Wonderful Twin World~ (FD) スペードの国のアリス ~Wonderful White World~ (続編) 【シリーズ紹介】 『不思議の国のアリス』をモチーフにしたアドベンチャーゲーム。 主人公は全作共通。攻略キャラは基本続投だが作品によって一部入れ替えがある。(詳しくは各キャラの頁参照) 各ソフト単体でも楽しめるが、ストーリーは繋がっているので順番に進めると より世界観やキャラの背景が分かるようになっている。 〈 時系列 〉(推定) 【ハート(Twin)】 【ハート(Wonder)】 【ダイヤ(Wonder)】 【クローバー】 ― 【ジョーカー】 | 【ダイヤ(Mirror)】 【おもちゃ箱】 ハートの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ (ワンダフル ワンダーワールド) ハートの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ (Win版・PS2版・PSP版タイトル) アニバーサリーの国のアリス ~ Wonderful Wonder World ~ (Winボリュームアップ版タイトル) ハートの国のアリス・アニバーサリーVer. ~ Wonderful Wonder World ~ (PSPボリュームアップ版タイトル) 新装版ハートの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ (PSPリメイク版・Vita版タイトル) 簡易紹介 ハートの国のアリスシリーズ第一弾。 現実主義で恋愛はこりごりだと思っている主人公・アリスが引っ張り込まれたのは 主だった住人は皆危険人物ばかり、すぐに乱闘騒ぎや殺し合いに発展する不思議な世界だった。 まず主人公はこの世界での滞在地を4つ(帽子屋屋敷、ハートの城、遊園地、時計塔)の中から選ぶ事になる。 Win版→PS2版の変更点 新イベント&スチルの追加 一部イベント・EDの削除 Win版では300あったEDまでのターン数を、PS2版では200ターンに圧縮 PS2版→PSP版の変更点 メモリーディスク&キャプチャー機能追加 PSP版→アニバーサリー版(Win・PSP)の変更点 新しい恋愛ルート、エンディングの追加 新規シナリオ・CG・音声の大幅追加 既存CGのリメイク PS2移植時に追加されたイベントの削除 PS2移植時に削除されたイベント・EDの復活 アニバーサリー版(Win・PSP)→新装版(PSP)の変更点 訪問形式からノベルゲーム形式にシステム変更(訪問時会話は散りばめられる形で挿入) イラスト変更(絵師変更) 新規イベント追加 これまでの移植で追加・削除された全イベントあり(全イベント復活) コンプリート時のおまけメッセージ削除 既存イベントのCG枚数減少 これまではメインイベント・EDのみだった回想リストに、サブイベント・共通部分・OP曲・ED曲が全て登録 オートスキップ機能、選択肢までのジャンプ機能、好感度upが分かる機能追加 ※変更点詳細はこちら(外部リンク)を参照 データ 製品画像 公式サイト QuinRose公式サイト閉鎖、SONY製品情報(Vita版) 開発元 QuinRose 発売元 QuinRose:Win版、アニバーサリー版(Win・PSP)、新装版、Vita版PROTOTYPE:PS2版、PSP版 ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 Win98/2000/Me/XPPS2Win2000/XP/Vista (アニバーサリー版)PSP(新装版のみDL版あり/DL版はPSVita・VitaTV互換対応)Vita 発売日 2007年2月14日:Win版2008年9月18日:PS2版2009年8月20日:PSP版2010年3月14日:アニバーサリーWin版2011年7月28日:アニバーサリーPSP版2013年10月31日:PSP新装版2014年12月18日:PSPツインパック(新装版ハートの国Wonder Twin)2015年7月30日:Vita版 価格(税込) Win版:8,295円、PS2版:6,720円、PSP版:5,460円アニバーサリーWin版:8,925円アニバーサリーPSP通常版:5,985円、アニバーサリーPSP豪華版:8,925円PSP新装版通常版:6,300円、PSP新装版豪華版8,925円、PSP新装版DL版:6,300円PSPツインパック(新装版ハートの国Wonder Twin):9,180円Vita通常版:6804円、Vita豪華版:9504円 廉価版 なし キャラクターデザイン 中島みなみ(原案)、ひめりんご(一部) 原画 ひめりんご(無印PC版、PS2・PSP版のPC版からの移植部分)QuinRose(PS2・PSP版の追加部分、アニバーサリーVer 全て)藤丸豆ノ介(新装版) シナリオライター 五月攻 (監督、メインシナリオ) 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 アリス=リデル(声:なし) ※名前変更可能 攻略対象 ブラッド=デュプレ(声:小西克幸)エリオット=マーチ(声:最上嗣生)トゥイードル=ディー/トゥイードル=ダム(声:福山潤)ペーター=ホワイト(声:宮田幸季)ユリウス=モンレー(声:子安武人)エース(声:平川大輔)ボリス=エレイ(声:杉山紀彰)メリー=ゴーランド(声:堀内賢雄) サブ攻略対象 ナイトメア=ゴットシャルク(声:杉田智和) 備考 CERO:C (PS2版・PSP版)、CERO:D(新装版)QuinRose携帯サイトでアプリ配信中スマートフォン版(オープニング/全キャラ1話は無料) 該当するキーワード ファンタジー世界、異世界トリップ、甘々、微エロあり、ルート制限あり真相あり、人を選ぶ、三角関係あり、プレイ時間長め、一人称視点個性的なヒロイン、コミカル、序盤から好意的、年上多めモチーフ作品(不思議の国のアリス)、アニメ化作品(劇場版) 新装版以外 訪問形式、作業が多い 新装版のみ ノベルゲーム 関連リンク ハートの国のアリス 攻略まとめ@wikiアニバーサリーの国のアリス攻略まとめ @ ウィキハートの国のアリス 〜Wonderful Wonder World〜 - Wikipedia 上へ クローバーの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ クローバーの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ (Win版・PS2版・PSP版タイトル) 新装版クローバーの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ (PSPリメイク版タイトル) Win・PS2・PSP版→新装版(PSP)の変更点 訪問形式からノベルゲーム形式にシステム変更 イラスト変更(絵師変更) 新規イベント追加 既存イベントのCG枚数減少 簡易紹介 ハートの国のアリスシリーズ第二弾。続編/訪問形式(新装版はノベルゲーム形式)。 主人公が誰とも恋愛関係にならずに不思議の国に残ったという設定でスタート。 引越しという名の地殻変動(?)により遊園地と時計塔が消え、新たに森とクローバーの塔が出現。 ハートの国で遊園地滞在に設定した場合クローバーの国では森、ハートの国で時計塔滞在に設定した場合クローバーの国ではクローバーの塔に滞在する事になる。 データ 製品画像 公式サイト QuinRose公式サイト閉鎖、SONY製品情報(新装版) 開発元 QuinRose 発売元 Win・PSP版:QuinRose、PS2版:PROTOTYPE ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 Windows98/Me/2000/XP/Vista、PS2、PSP(新装版のみDL版あり/DL版はPSVita・VitaTV互換対応) 発売日 2007年12月25日:Win版2010年4月15日:PS2版2011年3月31日:PSP版2014年12月18日:PSP新装版 価格(税込) Win版:8,295円、PS2版:6,930円PSP通常版:5,985円、PSP豪華版:8,925円新装版通常版:6,480円、新装版豪華版:9,180円、新装版DL版:6,480円 廉価版 なし キャラクターデザイン 中島みなみ(原案)、ひめりんご(一部) 原画 ひめりんご(PC版、PS2・PSP版のPC版からの移植部分)藤丸豆ノ介(新装版) シナリオライター 五月攻 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 アリス=リデル(声:なし) ※名前変更可能 攻略対象 ブラッド=デュプレ(声:小西克幸)エリオット=マーチ(声:最上嗣生)トゥイードル=ディー/トゥイードル=ダム(声:福山潤)ペーター=ホワイト(声:宮田幸季)エース(声:平川大輔)ボリス=エレイ(声:杉山紀彰)ピアス=ヴィリエ(声:保志総一朗)ナイトメア=ゴットシャルク(声:杉田智和)グレイ=リングマーク(声:中井和哉) 備考 CERO B (PS2版・PSP版)、CERO:C(PSP新装版) 該当するキーワード 前作プレイ推奨、人を選ぶ、プレイ時間長め、一人称視点ルート制限あり、ファンタジー世界、甘々、微エロあり逆ハーレム、序盤から好意的、ミニゲームあり(スルー可) 新装版以外 訪問形式、作業が多い 新装版のみ ノベルゲーム 関連リンク クローバーの国のアリスまとめ @ ウィキクローバーの国のアリス攻略 OTOME-Wiki 上へ ジョーカーの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ 簡易紹介 ハートの国のアリスシリーズ第三弾。パラレルディスク・番外編/訪問形式 クローバーの国のアリスまでのキャラクター全員と友人関係からスタート。 データ 製品画像 公式サイト QuinRose公式サイト閉鎖、SONY製品情報 発売、開発元 QuinRose ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 Windows2000/XP/Vista、PSP 発売日 2009年10月31日:Win版2011年10月27日:PSP版 価格(税込) Win版:8925円PSP通常版:5985円、PSP豪華版:8925円 廉価版 なし キャラクター原案 中島みなみ キャラクターデザイン QuinRose シナリオライター 五月攻 (監督、メインシナリオ)FERRET (アシストシナリオ) 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 アリス=リデル(声:なし) ※名前変更可能 攻略対象 ブラッド=デュプレ(声:小西克幸)エリオット=マーチ(声:最上嗣生)トゥイードル=ディー/トゥイードル=ダム(声:福山潤)ペーター=ホワイト(声:宮田幸季)ユリウス=モンレー(声:子安武人)エース(声:平川大輔)ボリス=エレイ(声:杉山紀彰)ピアス=ヴィリエ(声:保志総一朗)ナイトメア=ゴットシャルク(声:杉田智和)グレイ=リングマーク(声:中井和哉) サブ攻略対象 ジョーカー(声:石田彰) ※非恋愛、個別EDあり 備考 今作ではメリー=ゴーランド(声:堀内賢雄)は非攻略対象CERO B (PSP版) 該当するキーワード 前作プレイ推奨、人を選ぶ、プレイ時間長め、一人称視点、訪問形式ミニゲーム必須、作業が多い、ファンタジー世界、甘々、微エロあり逆ハーレム、序盤から好意的、四季の物語 関連リンク ジョーカーの国のアリス攻略まとめ@ ウィキ 上へ おもちゃ箱の国のアリス ~Wonderful Wonder World~ 簡易紹介 ハートの国のアリスシリーズ第四弾。ファンディスク/ノベルゲーム形式 以下2種類のストーリーが収録されている。 【原作Ver.】 ジョーカーの国のアリス後、各キャラとの恋人設定でスタート。 メインシナリオライターがこれまでと異なり、アリスシリーズの小説を出しているライターが担当している。 【パロディVer.】 魔法使いとご主人様のパロディ作品。魔法学園もの。 これまでアリスを手掛けているシナリオライターはこちらを担当。 データ 公式サイト QuinRose公式サイト閉鎖、SONY製品情報 発売、開発元 QuinRose ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 PSP 発売日 2011年12月22日 価格(税込) 通常版:5985円、豪華版:8925円 廉価版 なし キャラクター原案 中島みなみ キャラクターデザイン QuinRose シナリオライター 五月攻 (学園パロディーVer.担当)白川紗奈 (原作Ver.担当) 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 アリス=リデル(声:なし) ※名前変更可能 攻略対象 ブラッド=デュプレ(声:小西克幸)エリオット=マーチ(声:最上嗣生)トゥイードル=ディー/トゥイードル=ダム(声:福山潤)ペーター=ホワイト(声:宮田幸季)ユリウス=モンレー(声:子安武人)エース(声:平川大輔)ボリス=エレイ(声:杉山紀彰)ピアス=ヴィリエ(声:保志総一朗)メリー=ゴーランド(声:堀内賢雄)ナイトメア=ゴットシャルク(声:杉田智和)グレイ=リングマーク(声:中井和哉) サブ攻略対象 ジョーカー(声:石田彰) ※非恋愛、個別EDあり 備考 CERO C 該当するキーワード ファン向け、ノベルゲーム、序盤キャラ選択型、一人称視点、甘々ルート制限あり、ファンタジー世界、微エロあり、攻略人数多寮設定(パロ)、学園もの(パロ)、真相あり、逆ハーレム、序盤から好意的 関連リンク おもちゃ箱の国のアリス 攻略 @ ウィキ 上へ ダイヤの国のアリス ~Wonderful Wonder World~ 簡易紹介 ハートの国のアリスシリーズ第五弾。続編/ノベルゲーム形式 クローバーの国のアリスまでのキャラクター全員とは友人関係。 ハートの国・クローバーの国ではハートの城に滞在していたという設定になっている。 物語冒頭でダイヤの国へと弾かれてしまう主人公。 そこで会った友人達は主人公の事を知らない様子で…。 データ 製品画像 公式サイト QuinRose公式サイト閉鎖、SONY製品情報 発売、開発元 QuinRose ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 PSP (DL版はPSVita互換対応) 発売日 2012年12月20日:パッケージ版2014年5月22日:DL版 価格(税込) 通常版:6300円、豪華版:8925円、DL版:6480円 廉価版 なし キャラクターデザイン 藤丸豆ノ介(線画)、QuinRose(彩色) シナリオライター 五月攻 (監督)SHIO AZUMI (シナリオ、校正 )FERRET (アシストシナリオ) 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 アリス=リデル(声:なし) ※名前変更可能 メイン攻略対象 ブラッド=デュプレ(声:小西克幸)エリオット=マーチ(声:最上嗣生)トゥイードル=ディー/トゥイードル=ダム(声:福山潤)シドニー=ブラック(声:鳥海浩輔)ジェリコ=バミューダ(声:小山力也) サブ攻略対象※(個別EDあり) ナイトメア=ゴットシャルク(声:杉田智和)グレイ=リングマーク(声:中井和哉)ボリス=エレイ(声:杉山紀彰)ユリウス=モンレー(声:子安武人)エース(声:平川大輔)ジョーカー(声:石田彰) 備考 CERO D※『』内はネタバレ(要反転)『サブは恋愛かどうかは個々の判断レベルと思われるが、ナイトメア以外はキスシーンあり』 該当するキーワード 前作プレイ推奨、ノベルゲーム、序盤キャラ選択型(サブは派生型)ファンタジー世界、甘々、微エロあり、せつない、シリアス、序盤冷遇プレイ時間長め、人を選ぶ、一人称視点、個性的なヒロイン異世界トリップ、ミニゲームあり(おまけ)、全回想・EDリストあり 上へ ダイヤの国のアリス ~Wonderful Mirror World~ (ワンダフル ミラーワールド) 簡易紹介 ハートの国のアリスシリーズ第六弾。続編/ノベルゲーム形式 今作では副題が~Wonderful Mirror World~(ワンダフル ミラーワールド)となっており、 ダイヤの国のアリス ~Wonderful Wonder World~とはメイン攻略対象とサブ攻略対象が入れ替わっている。 (但しジョーカーはどちらでもサブ) 主人公がダイヤの国へ弾かれ友人達が主人公の事を知らない、というスタートは 前作と同じだが、別の展開が描かれる。 また、今作ではハートの国では時計塔に、クローバーの国ではクローバーの塔に滞在していたという 設定になっている。 データ 製品画像 公式サイト QuinRose公式サイト閉鎖、SONY製品情報 発売、開発元 QuinRose ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 PSP (DL版はPSVita互換対応) 発売日 2013年7月25日2014年6月19日:DL版 価格(税込) 通常版:6,300円、豪華版:8,925円、DL版:6,480円 廉価版 なし キャラクターデザイン 藤丸豆ノ介(線画)、QuinRose(彩色) シナリオライター 五月攻(監督、メインシナリオ、校正)SHIO AZUMI (シナリオ、校正 )FERRET (アシストシナリオ) 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 アリス=リデル(声:なし) ※名前変更可能 メイン攻略対象 ナイトメア=ゴットシャルク(声:杉田智和)グレイ=リングマーク(声:中井和哉)ボリス=エレイ(声:杉山紀彰)ユリウス=モンレー(声:子安武人)エース(声:平川大輔) サブ攻略対象(個別EDあり) ブラッド=デュプレ(声:小西克幸)エリオット=マーチ(声:最上嗣生)トゥイードル=ディー/トゥイードル=ダム(声:福山潤)シドニー=ブラック(声:鳥海浩輔)ジェリコ=バミューダ(声:小山力也)ジョーカー(声:石田彰) 備考 CERO D 該当するキーワード 前作プレイ推奨、ノベルゲーム、序盤キャラ選択型(サブは派生型)ファンタジー世界、甘々、微エロあり、せつない、シリアスプレイ時間長め、人を選ぶ、一人称視点、個性的なヒロイン異世界トリップ、ミニゲームあり(おまけ)、全回想・EDリストあり 上へ ハートの国のアリス ~Wonderful Twin World~ (ワンダフル ツインワールド) 簡易紹介 ハートの国のアリスシリーズ第七弾。FD/ノベルゲーム形式 第一弾・ハートの国のアリス ~Wonderful Wonder World~の、各キャラのベストEND後を描いたファンディスク。 (但しディー&ダムは未登場、新キャラとしてハンプティ&ダンプティ。) 住民のどこかを狂わせていくというイカレた嵐、『クレイジー・ストーム』の到来。 “大切な人も、どこかが変わる” 嵐の到来に揺れる主人公は、更に不思議な卵の夢に迷い込むことに。 データ 公式サイト QuinRose公式サイト閉鎖、SONY製品情報 発売、開発元 QuinRose ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム 対応機種 PSP (DL版はPSVita互換対応) 発売日 2014年5月29日2014年12月18日:PSPツインパック(新装版ハートの国Wonder Twin) 価格(税込) 通常版:6,480円、豪華版:9,180円、DL版:6,480円PSPツインパック(新装版ハートの国Wonder Twin):9,180円 廉価版 なし 原画 藤丸豆ノ介(線画)、QuinRose(彩色) シナリオライター 五月攻 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 アリス=リデル(声:なし) ※名前変更可能 攻略対象 ブラッド=デュプレ(声:小西克幸)エリオット=マーチ(声:最上嗣生)ハンプティ/ダンプティ(声:岡本信彦)ペーター=ホワイト(声:宮田幸季)ユリウス=モンレー(声:子安武人)エース(声:平川大輔)ボリス=エレイ(声:杉山紀彰)メリー=ゴーランド(声:堀内賢雄)ナイトメア=ゴットシャルク(声:杉田智和) 備考 CERO D 該当するキーワード 前作プレイ推奨、ノベルゲーム、序盤キャラ選択型デフォ名呼びあり 上へ スペードの国のアリス ~Wonderful White World~ (ワンダフル ホワイトワールド) 簡易紹介 ハートの国のアリスシリーズ第八弾。続編/ノベルゲーム形式 今作では主人公が記憶喪失となっている。 スペードの国のアリス ~Wonderful White World~とスペードの国のアリス ~Wonderful Black World~(発売日未定)の二部構成。 WhiteとBlackで攻略キャラが異なる。 一部声優の変更有り。(ディー、ダム、ナイトメア、ジョーカー) データ 公式サイト あり 発売、開発元 アイディアファクトリー ジャンル 銃弾飛び交う恋愛AVG 対応機種 Switch 発売日 2021年9月30日 価格(税込) 通常版:7,150円、限定版:9,350円、DL版:7,150円 廉価版 なし イラストレーター 藤丸豆ノ介 シナリオ原案 五月攻 シナリオライター 七瀬みお 音声量 主人公以外フルボイス 主人公 アリス=リデル(声:なし) ※名前変更可能 攻略対象 ブラッド=デュプレ(声:小西克幸)エリオット=マーチ(声:最上嗣生)トゥイードル=ディー(声:八代拓)/トゥイードル=ダム(声:天﨑滉平)ルイス=キャロル(声:津田健次郎)クイン=シルバー(声:浅沼晋太郎) 備考 CERO C 該当するキーワード 前作プレイ推奨、ノベルゲーム、序盤キャラ選択型デフォ名呼びあり 上へ
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編集 スーパーアリスタイム _ '´ ━ ヽ ( ノ)))))〉) ヽ〈《( ゚ ヮ゚ノ)ノ スーパーアリスターイム! (( ノ( )ヽ )) スーパーアリスターイム! , - ─ -、,_ rkl_,.-、_,.-,ィiン Yハ イハノノイ〉 (〈イハ〉゚ ヮ゚ノi〉i ゆとりタイム♪ ヽk,_,Y'ハiつノ ゆとりタイム♪ (/(ン'./∞ハ_ ゙'ーr_ェ_ァ┘ _ '´ ━ ヽ ( ノ)))))〉) ヽ〈《( ゚ ヮ゚ノ)ノ スーパーアリスターイム! (( ノ( )ヽ )) スーパーアリスターイム! , - ─ -、,_ rkl_,.-、_,.-,ィiン Yハ イハノノイ〉 (〈イハ〉゚ ヮ゚ノi〉i ゆとりタイム♪ ヽk,_,Y'ハiつノ ゆとり… (/(ン'./∞ハ_ ゙'ーr_ェ_ァ┘ _ '´ ━ ヽ ( ノ)))))〉) ヽ〈《( ゚ ヮ゚ノ)ノ スーパーアリスターイム! (( ノ( )ヽ )) スーパーアリスターイム! , - ─ -、,_ rkl_,.-、_,.-,ィiン Yハ イハノノイ〉 (〈イハ〉゚ ぺノi〉i ヽk,_,Y'ハi j ノ (/(ン'./∞ハ_ ゙'ーr_ェ_ァ┘ 同じタグへのリンク アリス あり得なーい ちゃりす アリス アリスに電流走る アリス死ね死ね アリス殴り アリ寿司 シマリスアリス スーパーアリスタイム デカルチャーアリス
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[部分編集] PQG07 アリス 胴をかすめる プロモーションカード(QG) ライフ2 必要アビリティ紫1 ダメージを受けて、このカードがライフの一番上にきたとき、 カードを1枚引く。 発生アビリティ紫1赤2 ★★★ -/20 Illustration Niθ 2010年10月公認大会 上位者賞 2011年2月開催 ゲイトオンリー大会 上位者賞
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アリスのドロワーズ 装備種別 グッズ 攻撃力 0 魔法攻撃力 0 防御力 0 魔法防御力 3 レンジ - 消費SP 0 売却価格 売却不可 装備レベル 1 装備可能クラス - 装備可能種族 - 属性 付与属性 耐性 炎熱 - 100% 雷電 - 100% 氷結 - 100% 光輝 - 100% 闇黒 - 100% 【解説】 アリスが愛用しているドロワーズ。アリスから婚約(契約)の証として贈られたもの。 アイテム辞典/あ タグ グッズ
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夕闇が迫っていた。 傾いた日差しがアリスの影を伸ばす。 影の先には、「ゆっくり魔理沙」が一匹。震えながらアリスに向かい合っている。 「日暮れ前に帰ると言っていたのに、こんな時間まで何をしていたのかしら?」 穏やかに問いかけるアリス。 逆光となり、その表情はうかがい知ることはできない。 ゆっくり魔理沙の頬に流れる動揺の汗。 「ゆっ、ゆっくりしていたよ!!!」 取り繕うようにピョンピョンと飛び跳ねて、精一杯の笑顔を浮かべてみせるも。 「へぇ」 ごく短い応答にその動きも凍りつく。 「私とあなたとの約束は、そんなことで破られたの」 呟きながら、歩み寄ってくるアリス。 「魔理沙って名前のつくものは皆そうね。今日だって一緒に過ごす約束だったのに、欲しい本を思い出したなんて 勝手な理由でパチュリーの所へ……!」 不満を吐き出しながら、うつむき加減に近づいてくる。 ぷるぷると魔理沙の丸い体が震える。 本当は逃げ出したい。 だが、逃げだした際の末路は、この少女に拾われてからの数ヶ月間で嫌というほど思い知らされていた。 ゆっくり魔理沙は口をゆがめ、いやいやと全身を震わせる。 「ゆっくりした魔理沙がわるかったです!!! ごめんなさいいいいいい!!!」 おいおいと嗚咽をこぼしながらの哀願に、アリスは屈みこんでゆっくり魔理沙と視線を合わせる。 「みっともなく泣かないで。別に怒ってないわよ」 涙でぼやかえた魔理沙の視界には、子供をなだめるようなアリスの笑顔。 頭を優しく撫でるアリスの手に、ゆっくり魔理沙の表情もとろんと落ち着く。 「ほんとう?」 「ええ、怒ってないわ、あなたに何かあったのかと心配しただけ。さあ、早く帰りましょう」 アリスの細い腕に抱き上げられるゆっくり魔理沙。 柔らかな膨らみと穏やかな心音。 少しだけ残っていた魔理沙の緊張も心地よさに解けていくのだった。 翌日、ゆっくり魔理沙は機嫌よく野へ遊びに行く。 昨日の埋め合わせでやってくる魔理沙を迎えるため、今日も外に放りだされたゆっくり魔理沙。 「ゆっくりー!!!」 いつもは家に押し込められているだけに、開放感に勢いよく体も弾む。 このまま、ずっとゆっくりできたらどんなに幸せなことだろう。 だが、どんなに逃げてもなぜか必ず捕まった。 そして、「おしおき」を受けることになる。 前回の脱走では、深い森の奥、枯れた木のウロに逃げ込んで眠っていた。だけど、目が覚めると窮屈で透明な箱の中。 「ゆー?」 境遇を理解できないまま、とりあえず抜け出そうとする。 だが、上下左右、みっちりと詰め込まれてどうすることもできない。 その強制的な「ゆっくり」が、アリスによるものだと気づくのに時間はかからなかった。 横を向くことも許されない固定された視界の端っこに、背を向けて紅茶を口にするアリスの姿。 「おねえさん!!!」 呼びかけてみるも、反応はない。 「おねえさん、ここからだして!!!」 重ねた呼びかけも無視される。 「苦しいよ!!! だして、お願い!!!」 口調に懇願がこもりはじめても、アリスは振り向きもしない。 空しい呼びかけも、応える声がないまま過ぎていく時間。 三時間、何の変化もなく過ぎた頃、席から立ち上がって食事の支度を始めるアリス。 いつも美味しい食べ物を用意してくれた記憶に、ゆっくり魔理沙は「もうそろそろ出してくれるかな」と淡い希望が 芽生え始める。 「おねえさん、おなかすいたよー!!!」 表情の変化すら困難な箱の中、かろうじて愛らしい笑顔を形作るゆっくり魔理沙。 しかし、アリスが作った料理は一人分。淡々と食事を済ませると、魔理沙の視界から消えて、そのまま戻ってくる ことはなかった。 ようやく、ゆっくり魔理沙はアリスの怒りの深さを思い知る。 「ごめんなさい!!! もう逃げたりじまぜんがらっ、だじでぐだざい!!!」 箱を震わしての必死の謝罪。 だが、許されるどころか、もはや省みられることもなかった。 しまい込んで忘れ去ったオモチャのように、ゆっくり魔理沙から完全に興味を失ったアリス。 アリスの家において、ゆっくり魔理沙はもはやオブジェ以外の何物でもない。 そのまま、一日、二日、三日……そして、一週間。 放置されたゆっくりの体は、声を上げる力も失い、少しずつ干乾びていく。 ゆっくり魔理沙は、全身がひび割れそうな、びりびりとした猛烈な痒みに悶えるものの、身動き一つできない。 癒されることのない痒みと痛み。あと、どれだけ苛み続けられれば許されるのか、あるいは死ねるのか、ひたすらに 残された時間が狂おしい。 それだけに、アリスが近づいてきたその時は、ゆっくり魔理沙の期待が燃え上がった。 「おねえさん、いい子になるから!!! だから、だしてください!!! おねがい!!!」 媚を売るように笑顔で呼びかけるも、アリスの手はその箱の近くに置いていた人形を手にとり、そっけなく引き上げていく。 「い゛がな゛い゛でええええ!!! だじでよおおおおおお!!!!」 追いすがる、絞り上げるような声がアリスに届くことはなかった。 放置は続く。 霞んでいく、ゆっくり魔理沙の表情。 一ヶ月後、ようやく箱から出されたゆっくり魔理沙。しかし、しばらくの間、虚ろに壁をながめるだけの生物と化す こととなる。 そういうわけで、「箱」以来、ゆっくり魔理沙は脱走を試みることすらしなくなっていた。 それに、最近はアリスも優しく接してくれるようになってもいるのだし。 昨日のアリスの抱擁を思い浮かべて、魔理沙は嬉しげに森の奥へと飛び跳ねていくのだった。 森の奥、うっそうとした木々の向こうに、陽光の差し込む野原が開けていた。 陽だまりを受けて鮮やかに輝く草むらに、ゆっくり魔理沙は身をおどらせた。 「ゆっくりしていってね!!!」 跳ねながらいつもの言葉を口にする。 すると、にわかに木立が揺れる騒々しい音。 「今日もゆっくりしようね!!!」 言葉とともに姿をあらわしたのは、二匹のゆっくりたち。 一匹はよく見かける「ゆっくり霊夢」で、丸い顔に気色を浮かべて勢いよく近づく。もう一匹は「ゆっくりパチュリー」で、 あまり外にでないことと、病弱ですぐ死ぬために希少種とされていた。 ゆっくりパチュリーは他の二匹に比べ、どこか青白い顔。それでも、ゆっくり魔理沙に向けて懸命ににじり寄っていく。 待ち受ける、ゆっくり魔理沙の表情に浮かぶ心配げな眼差し。 「ゆっくりきてね!!!」 「むきゅーん!!!」 魔理沙に応じるその鳴き声も、この種特有のものとされている。 ゆっくりパチュリーは飛び跳ねることができないのか、じりじりと這いよって、ゆっくり魔理沙の元へぴったりと寄り添った。 「みんなで、ゆっくりしようね!!!」 魔理沙の真上に飛び乗るゆっくり霊夢。 三匹、押し合いへし合い、頬をすりよせている。 アリスに捕まる前からの友達との邂逅に、ゆっくり魔理沙も満ち足りた笑顔だった。 そんな三匹の前を、白い蝶がふわふわと通り過ぎる。 「待って、ちょうちょさん! ゆっくりしていってね!!!」 風に吹かれるがまま漂う蝶々を、思い思いに追いかけていく三匹。 やがて、白い蝶々は蜜を求めて野の花に止まった。 戦闘を駆けるゆっくり霊夢が、勢いよく飛び込んでいく。 「ゆっくりいただきます!!!」 ぱっくり開いた口で、蝶々をまるごと飲み込んで、花ごともぐもぐと咀嚼する。 「霊夢だけ、ずるい!!!」 ゆっくり二名が飛び上がって抗議すると、ゆっくり霊夢は魔理沙の元へ。 いきなり、ぺったりと唇を合わせる。 そのまま、口の中のものを、ぺっ、と渡した。 獲物を受け取った魔理沙は、頷いて最後尾を息を切らしてついてきたゆっくりパチュリーに向き合う。 パチュリーは、荒い息のまま、そっと目を閉じた。 「魔理沙、ゆっくりシてね……」 そんな仕草に、なぜか戸惑った様子でゆっくり魔理沙が口付け。 「む、むきゅうー!!!」 「……!!!」 途端に吸い上げられ、身動きのとれなくなるゆっくり魔理沙。 やがて、ぴくぴくと震えて、色合いが若干紫がかってくる。 「ゆっくり離してね!!!」 ゆっくり霊夢が魔理沙の帽子を噛んで、懸命に引っ張る。 ちゅーっぽんっと、小気味いい音がしてばらばらに弾む二匹。 「……ぷはあ」 満足げなゆっくりパチュリーと、白目をむくゆっくり魔理沙。 ゆっくりたちの繰り広げる楽しげな一幕。 しかし騒動の最中のため、三匹とも聞き逃していた声がある。 無機質な響きを持つ、不思議な声。 「シャンハーイ」 それは、上空から見下ろす、一体の人形の呟きだった。 まだ、日暮れまでは時間があったが、アリスを怒らせないため、名残り惜しそうな友達に別れを告げるゆっくり魔理沙。 懸命に転がってかけていき、一息にアリスの家へ。 アリスは家の外、ゆっくり魔理沙に背を向けて立ち尽くしていた。 「ゆっくりしないできたよ!!!」 慌てて、する必要のない言い訳を口にするゆっくり魔理沙。 「おかえり」 簡潔なアリスの答えだが、返ってくるまで時間を要した。 やがて、アリスの肩がかすかに震え始める。 どうやら、声もなく笑っているらしい。 「ゆー?」 アリスの様子に小首……いや、全身を傾げて疑問を呈するゆっくり魔理沙。 「あのね……魔理沙がうちにきたんだけど、予定を取りやめて霊夢のところの宴会に参加しようぜって、言い出して」 うふふうふふふと、笑いはかすれた声になって、ひそやかにゆっくり魔理沙のもとへ届く。 「なんで、私と二人っきりでいる時に霊夢が出てくるのよ?」 そんなことを聞かれても、ゆっくりは答えられない。 ただ、異様な主の様子を見守るだけだった。 「なんで、私と話すよりもパチュリーの、あの喘息女の図書を漁る方を選ぶのかしら」 アリスの言葉は誰の返事を期待しない罵りと化す。 「そして! 何で、あなたはあの憎たらしい奴と同じ顔をしているのよ!」 「ゆ、ゆっくり、ゆっくりしていってね!!!」 ようやく振り向いたアリスの怒気こみ上げる表情に、ゆっくりはすくみあがっていた。 つかつかと歩み寄り、その顔面そのものを両手で掴まれても逃げる素振りもできない。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ! ゆっくりしてえええ!!!」 ぎゅうううううっと、細腕とは思えないアリスの力で締め上げられるゆっくり魔理沙。 変形して、もはや人の顔の面影もない。 「ねえ、魔理沙。こんな思い、私だけがするのは不公平だと思わない?」 頷かなければ、ぶちまけられる。 ゆっくり魔理沙は同意を涙目で訴えて、ようやくその万力から開放された。 「そう。なら、あなたにもしなければならないことがあるわ」 面白いことを考え付いちゃった。そんな素振りで手を組み合わせて、はにかんだようなアリスの微笑。 そっと、ゆっくり魔理沙の耳元に口をよせて、何事かささやく。 魔理沙の表情は、囁かれる度に火箸を押し当てられたかのように、苦痛の色合いの濃くなる表情。 反対に、囁き続けるアリスの表情は恍惚にとろけそう。 「ねえ、魔理沙。やらなければどうなるか、わかっているわね? あなたと、あなたのお友達が、ね」 いつにも増して可憐な笑顔で念を押す主を、ゆっくり魔理沙は心の奥底から恐怖した。 翌日、いつもの遊び場となる野原にゆっくり魔理沙がやってくると、茂みから顔を覗かせるゆっくり霊夢と パチュリーの二匹。 だが、二匹は魔理沙の後をついてきた人間に、不審げな視線を向ける。 「あの人も、ゆっくりできる人?」 ゆっくり霊夢の視線の先にいる人物とは、アリスだった。 上海人形を肩にのせ、無表情でゆっくりたちを眺めている。 だが、ゆっくり魔理沙は仲間たちの疑問に取り合わない。 「霊夢とパチュリー、よく聞いてね!!!」 強張った顔で告げるゆっくり魔理沙の言葉に、きょとんとして魔理沙を注視する二匹。 そのため、アリスが口の端をゆがめるように笑ったのを、二匹を見逃す。 「パチュリーは病弱で足手まといの癖に、べったりしてきて気持ち悪いよ!!!」 思いがけない魔理沙の言葉に、目を見開いて衝撃をありままに体現するパチュリー。 「目障りなので、家で永遠に寝こんでいればいいと思うよ!!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!」 「パチュリーはゆっくりしね!!!」 魔理沙の追撃に、ガクガク揺れながら、一歩、二歩、ゆっくりパチュリーが遠ざかっていく。 その様子を微笑みで見つめているのはアリス。 学芸会で主役となった子供を見守るように、ゆっくり魔理沙を見つめていた。 「そんなひどい魔理沙とはゆっくりできないよ!!! 謝って!!!」 一方、ゆっくり霊夢は体を激しく弾ませて魔理沙に詰め寄る。 ゆっくり魔理沙はしばらく詰め寄られるがままに後ろに転がっていく。 が、アリスが視界に入って踏みとどまり、叫んだ。 「霊夢なんかと、ゆっくりしたくない!!! 霊夢は餡子が腐ったみたいな匂いがするもん!!!」 「!!!」 今度は霊夢が白目をむく番だった。 「臭いのは大嫌いだよ!!! 大嫌いな霊夢とゆっくりしたくない!!! 目の前から消えてなくなってね!!!」 あれだけ躍動的に弾んでいたゆっくり霊夢の体が、もはや微動だにしない。 しかし、時間の経過と共に震えだす。凍りついた表情の双眸からは、ぽろぽろと零れ落ちる涙。 「ま゙り゙ざびどい゙! びどい゙! びどい゙いいいい!」 ぷるるると、全身を震わせる霊夢。 受け止める魔理沙は身じろぎ一つできな。 「魔理沙なんが、も゛う゛、じら゛な゛い゛!!!」 一際高く弾んで、枝をへし折りながら茂みの奥へと消えていくゆっくり霊夢。 よろよろと、その後に続くパチュリー。何度か振り向きつつ、森の奥へ。 後には無言のゆっくり魔理沙と、アリスだけが残された。 「よく、できました」 アリスが音を立てない拍手をゆっくり魔理沙にささげる。 その言葉に振り向く魔理沙。 「ゆっ、ゆっ、ひっく……!!!」 堪えていた涙が、友達が消えた後はとめどなく流れている。 「よしよし」 アリスは、アリスの教えたとおりの言葉を友達に伝えて一人ぼっちになった、ゆっくり魔理沙の頭を撫でてあげた。 至福の笑み。 「うふふふ、魔理沙も同じ目にあわせてられれば、私が慰めてあげられるのにね」 先ほどの光景に、どんな想いを重ねているのだろう。 アリスが一人ごちた、その時だった。 「おー、アリスじゃないかー!」 頭上から降り注ぐ、気楽な声。 アリスは弾かれたように虚空を見あげる。 「ま、魔理沙! なんでこんなところに!」 アリスの狼狽の向かう先は、箒に跨った本物の魔理沙の姿。 「いやな、茸狩りにいそしんでいたわけだが、ゆっくりどもが勢いよく走っているのを見かけて、興味本位でよってみた」 縁を感じる遭遇だが、アリスは喜びよりも背を伝う冷や汗を感じる。 もう少し遅れていれば、自分の醜い部分を魔理沙にさらけ出すはめになっていた。 胸を撫で下ろしながら、アリスは取り繕いをはじめる。 「ええ、この子がお友達と喧嘩したみたいで、慰めていたのよ」 言いながら、ゆっくり魔理沙の頭をごしごしと撫でつけ、押さえつけるアリス。 地に下りた魔理沙は、アリスの手の下で縮こまり、涙をこぼすゆっくり魔理沙に向けてかがみこんだ。 「この、ゆっくり私バージョンが、か? それは私としても気になるな。早く仲直りしろよ」 自分と同じような格好の生き物が相手なのだから気味悪がればいいのだが、魔理沙は気のいい笑顔でゆっくり魔理沙を 慰めに入る。 魔理沙の視界の外で、苛立ちを浮かべるアリス。 今だけは早く帰ってほしい。まずはそれが第一だが、同時になぜ魔理沙は自分以外にこんな優しさをほのめかす のだろうという不満にもつながる。 「ええと、魔理沙。この子のことは任せて、茸狩りを続けて……」 離れ欲しいと促すアリスの言葉だが、生憎、不意に目の前に現れた乱入者によって阻まれる。 「ゆっくり考えてきたよ!!!」 茂みから飛び出してきた、ゆっくり霊夢とゆっくりパチュリーだった。 よく見れば、二匹とも涙の跡が乾いていない。 それなのに、ゆっくり霊夢たちがゆっくり魔理沙を見つめる視線は、この上なく優しげだった。 「魔理沙の気持ちを知らなくて、ごめんなさい」 ぺこりと、沈み込むように霊夢のお辞儀。 「もう嫌な思いをさせないよう、遠くに引っ越すから、安心してね!!!」 その言葉に、ゆっくり魔理沙の眉が悲しみにゆがむ。 だが、頭の上にのせられたアリスの手の冷たさを思い出して、何とか堪えていた。 一方、霊夢とパチュリーの目は潤みだし、唇は嗚咽がこぼれないよう、真一文字に結ばれていた。 「……っ!!!」 けれど、想いを伝えるために霊夢は口を開かなくてはならない。 「……まりさ!!! もう……会えなくなるけどっ……!!!」 一度あふれた滂沱の涙を、霊夢もパチュリーも止めることができない。 涙声を絞り出す。 「これからも……わ、わだじだぢのぶんま゛で、ゆ゛っぐり゛じでい゛っでね゛!!!」 後には、二匹の押し殺した嗚咽が低く響き渡っていた。 ……アリスの手のひらを、ゆっくり魔理沙の深いあえぎが伝わってくる。 心を押さえつけるその限界に、もはや余裕はない。 「おい、このままでいいのか、ゆっくり私! 違うだろ、このままでいいわけがないぜ!」 なのに、人間魔理沙が一人、熱く語りだす。 いつもはそこが大好きな部分なのに、たまらなくウザく感じるアリス。 魔理沙の言葉と、アリスの刺すような視線。 そのベクトルの異なる力に押し出されて、ゆっくり魔理沙は前に踏み出す。 「霊夢、パチュリー、もう一度よく聞いてね!!!」 こいつ、ばらす気か!? 言葉の強さに、思わず息を呑むアリス。 一際、その手の圧力を強めて睨みつける。 ゆっくり魔理沙は、体を震わせて叫んだ。 「これで、新しい友達とゆっくりできるよ!!! さようなら、大嫌いな霊夢とパチュリー!!!」 勝った! 緩みそうになる口元を必死に抑えるアリス。 「お前!」 「魔理沙、仕方ないわよ。この子の意思ですもの」 声を荒げる魔理沙を、アリスは完璧に沈痛な面持ちで制止した。 寂しげな笑顔だけを残して、後ろを向く二匹のゆっくり。 静かに遠ざかるその背中に、アリスが気を緩めたそのときだった。 「でも゛!!!」 隙をついて、アリスの手から逃れたゆっくり魔理沙が二匹の下へ転がって走っていく。 その声に振り向きかけた霊夢とパチュリーに、呼びかけるゆっくり魔理沙の顔は、堪えに堪えた涙でくしゃくしゃだった。 「だいぎらいな二人でも、い゛っじょに、ゆっぐり゛じだいです! だがら、い゛がな゛い゛でええええ!!!」 「……ま゛り゛ざああああああ」 暖かい涙をこぼして、ゆっくり魔理沙を迎え入れる霊夢とパチュリー。 再び三匹となった一群は、そのまま森の奥へ走り出す。 「ま、待ちなさい!」 「行かせてやれ、アリス」 追いかけようとしたアリスの前を塞ぐ、魔理沙の腕。 「アリスは、あいつの仲直りの口上が気に食わないかもしれないが、あいつも私に似て素直になれない奴なんだぜ」 いや、そんなことじゃねーよと、張っ倒したいアリス。 だが、魔理沙の次の言葉に追う気が粉砕された。 「ところで、アリス。私たちは親友だよな」 「え、えええ!? なに、なんなの、突然!」 一瞬で、ゆっくりのことが吹き飛ぶアリス。 湯気が噴出しそうな顔を手のひら抑えながら、魔理沙を見つめた。 「そ、そうね、親友かもしれないわね。見る人によっては!」 一緒にお風呂に入る、同じ布団で寝る、後ろからそっと抱きしめる。親友としてできそうなこと、あれこれ 妄想するアリスだった。 一方、魔理沙はぽりぽりと頭をかきだす。 「それじゃあ、許してくれるよな」 「へ?」 アリスが間抜けに呟く。 なにやら雲行きが怪しくなってきた。 「いや、明日あたりアリスに丸一日付き合うつもりだったけど、フランの奴がどうしても弾幕遊びがしたいって、 紅魔館から呼ばれていてさ。ほら、あいつ手加減できないから、私も丸一日付き合わないといけなくなる。悪いが、 丸一日付き合うという話自体、なかったという方向で」 「え、えええ!?」 「そういうことで、じゃあなー」 驚愕に硬直するアリスを置いて、自分勝手に青空へと飛び出していく魔理沙。 一人佇むアリスの頬を、冷たい風が草むらを震わせて流れていく。 「……一人に、なっちゃった」 寂しげな呟きも、風の音にまぎれて消えていった。 三匹のゆっくりは、ゆっくり霊夢の寝床に身を寄せ合っていた。 うっそうとした藪の奥の、風の穏やかな洞。 すでに日は没し、暗がりに包まれてはいたが、アリスの家のように閉じ込められる寒々とした暗闇ではない。 傍にいる仲間の温もりが嬉しい、心地よい闇。 一息ついた三匹は目線を交わし、深く身を屈め、揃って一気に飛び上がる。 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくり魔理沙の暴言も、仲睦まじい合唱に、しこりを残した気配もない。 これで完全に仲直り。 そして、あの魔女にさらわれる前の楽しかった日々に戻ったのだ。 こみ上げる幸福感に、ゆっくり魔理沙の頬を伝う幸せの涙。 「みんなと……ゆっぐりでぎで嬉じいい」 その涙は、ゆっくり霊夢とゆっくりパチュリーが舐めとった。 三匹は、かつてのように身を寄せ合い、そのまま眠りにつく。 夢に見たのは、野原を転げまわり、バッタを追っかけ、日向ぼっこでゆっくりと時を過ごす、幸せな明日の光景だろうか。 眠りこける三匹の元へ届くのは、月の光と梟の鳴き声。 だからだろうか、梟の鳴き声に似たその声を、聞きつけるものはいなかった。 それはどこかで聞いた、無機質な声。 「ホーラーイ」 夜陰に潜む、人形の呟き。 翌朝。 藁をしきつめた寝床で眠ったはずなのに、横たわるゆっくり魔理沙の体は、冷たさと固さを感じていた。 「ゆー?」 寝ぼけ眼が、次第に鮮明になっていく。 品の良い調度品、暖かな暖炉、そして棚を埋め尽くす人形の軍団。 「ゆっくり!?」 なぜ、アリスの家に。 飛び上がろうとする魔理沙。だが、天井を押さえつける透明なガラスの板に、飛び上がることもできない。 「ゆっ!」 悪夢がよみがえるゆっくり魔理沙。 ただ、依然と若干違うのは箱の構成。 横幅と高さはぴっちりとしているが、前後に細長くスペースがあって、少しだが動き回ることができた。 「あら、起きたの」 頭上からの声に見上げると、そこには穏やかな微笑を向けるアリスの姿。 ゆっくり魔理沙の体の色が、血の気を失って土気色。食欲をあまりそそらない色になる。 「ご、ごごごごごめんさい!!! もうしないから、ここから出してね!!!」 許されないことがわかっていながらも、必死に弁明を口にした。 だが、次のアリスの行動は予想外のものだった。 「出たいのね?」 アリスが蓋の留め金をいじると、苦もなく開くガラス箱。 箱の中に手が差し込まれて、ゆっくり魔理沙はアリスの手で引き上げられる。 「これは昨日、人間用につくったものなの。だからそれなりに余裕はあったでしょう」 こくんと頷くゆっくり魔理沙。誰のためにつくったのかは、怖くて聞けない。 そのまま、椅子に腰掛けるアリスの膝にのせられて、髪を櫛でとかされるゆっくり魔理沙。 昨日のことは夢だったのだろうかと思い始めた頃だった。 「あんな野原で寝るから、髪がぼさぼさになるのよ」 アリスの呟きに現実のことと知る。 そして、沸きあがる不安は、隣で眠っていた仲間たちのこと。 「ゆっくりしてたみんなは!!!」 「大丈夫よ」 アリスは親切に、ゆっくり魔理沙を抱えて窓辺へ。 そこには野外を元気に走り回るゆっくりパチュリーの姿が。 アリスの人形を一体頭にのせて、かつてない元気のよさで飛び跳ねていた。 それにしてもこのパチュリー、ノリノリである。 「霊夢はまだ眠っているみたいね」 アリスの言葉が示す通り、室内に向けられたゆっくり魔理沙の視界の端に、ソファーの影に隠れ気味にゆっくり霊夢の 頬が見える。 全員の姿を確認して一息つくゆっくり魔理沙を、アリスはくるりと向きを変えて真正面から見つめていた。 「それでお願いがあるのだけど、みんな、揃ってうちにきてもらえないかしら? その、私一人じゃ寂しいからね。 全員一緒にいたいなら、皆、面倒を見てあげるわ」 その提案に、魔理沙に広がる驚きの表情。 「もちろん、自由に遊びに行ったりしてもいいのよ」 それは、すごく嬉しいことかもしれない。 住人を除けば、暖かな寝床と美味しいご飯。素晴らしい環境なのだから。 それに、今のアリスはまるで憑き物が落ちたのかのよう。 微笑に陰りがなかった。 「うん!!! アリスも、みんなとゆっくりしようね!!!」 「まあ、嬉しい。ところで、昨日から何も食べてないからお腹が減ったでしょう。今、用意するわ」 言われて、ようやく空腹に気づくゆっくり魔理沙。 恐らく、緊張感が解けて感覚が戻ってきたのだろう。 「ゆっくり支度してね!!!」 「大丈夫よ、準備していたから」 魔理沙の気遣いに笑顔を返したアリスは、布をかけてあった皿を掴みあげる。 「私の知り合いに中国という方がいて、この前、料理を教えてもらったの」 魔理沙の前に差し出されるお皿。 「餃子っていう食べ物よ」 布が払いのけられて、アリスの言う餃子が姿をあらわした。 ふわりと漂う香ばしさと、こんがりと狐色の焦げ目が、ゆっくり魔理沙の食欲をそそる。 「わぁ、美味しそう!!! おねえさん、これ本当に食べていいの!!!」 「あなたに食べさせるためにつくったのよ」 アリスの笑顔に後押しされ、その餃子にむしゃぶりつく。 ほっくほくの皮。そして中の具から染み出す旨みにと甘さが、ゆっくり魔理沙の口に広がっていく。 「うっめ!!! メッチャうっめこれ!!!」 「ふふふ」 素直な反応が嬉しいのか、満足げに魔理沙の髪を撫でるアリス。 だが、皿をも嘗め尽くす勢いで餃子を貪っていた魔理沙が、ふと動きを止める。 「おねえさん……」 その声は震えていた。 「この餃子……なんかおかしいよ……シュっご……く……」 ぷるぷると身を震わして、半開きの口からだらしなく流れるよだれ。目じりにたまる涙。 「どうして? 慣れている味だと思うのだけど」 アリスは、その魔理沙をテーブルにのせて、静かに立ちあがる。 向かう先には、ソファー。そして、その影には未だ眠り続けていると聞くゆっくり霊夢の姿があった。 「だって、ほら」 ソファーの影から、けりだされるゆっくり霊夢。 いや、霊夢だろうか。 そのゆっくりは、額から上を切り取られていたため、アリスには見分けがつかない。 それでも、魔理沙にはわかったようだ。 「れ゛い゛む゛ううううう!!!」 ゆっくり魔理沙の声が聞こえたのか、ぶるんと震えるゆっくり霊夢の体。 「ゆっゆっゆっゆ」 しかし、目をひんむいた霊夢が壊れたうめきをあげるだけ。 アリスはその霊夢を、真上から覗き込んだ。 「大分減ったわね」 まるで、米びつを覗き込んで嘆息する主婦のよう。 少なくとも、生き物に向ける口調ではなかった。 「おねえさん、霊夢を、霊夢の中身をどうしたのおおお!!!」 「あらあら、知っているくせに」 わき上がる、ケラケラと抑えの利かないアリスの笑い。 「今は、あなたの口の中よ」 一瞬の沈黙。 「ぱぴぷぺぽっ!!! ぱぴぷぺぽおおおお!!!」 絶叫と共に、やみくもに壁にぶち当たろうとするゆっくり魔理沙。 「ゆっ!?」 だが、アリスが目配せすると、それまで棚を飾っていた人形たちが一斉に魔理沙に襲い掛かる。そのうち一匹の手には、 細く鋭い釘。 「ひぎい!」 ゆっくり魔理沙は床に縫いとめられていた。 「あらあら、お友達とお揃いになったわね」 アリスは視線を魔理沙から外し、窓の外で。 そこでは、相変わらずゆっくりパチュリーが走り回っていた。 青白い顔で、息も絶え絶え、涙とよだれを垂れ流しながら。激しく咳き込んでは、びくりと跳ね起きてなおも走り続ける。 そのゆっくりパチュリーの頭の上には、無表情の上海人形。手には五寸釘の根元を握る。その先は、ほとんどの部分が ゆっくりパチュリーに埋め込まれていた。 かろうじて走り続けていたパチュリー。だが、息を切らせてとうとうへたりこんだ。 「あああああ!!!」 途端に、ぐりぐりとひねりこまれる五寸釘。 のけぞって、いやいやと首をふるゆっくりパチュリー。 「や゛め゛で、や゛め゛で! 走りますう!!!」 のたうちながら、よたよたと動き出す。 べしょべしょの顔を濡らしながら感動のフル24時間マラソンはいつまでも続いて行くようだ。 けれども、パチュリーの体力と持病はそれを許さない。 「げほっ、がはっ……!!! ゆっぐり、じだいいいい!!!」 咳き込んで、のたうつパチュリー。 上海人形はアリスの指示通り、無表情のまま五寸釘でえぐる。 「む゛ぎゅーーーん!!! ゆっぐりでぎないよおお!!!」 パチュリーが泣き叫ぶ先には、窓辺に腰掛けるアリスの姿。 だが、アリスは背をむけていて、もはやその姿を見てもいない。 「……本を餌に魔理沙を釣る女と、同じ格好をしているのが悪いのよ」 死刑宣告に等しい言葉を吐き捨てながら、アリスは床に這うゆっくり魔理沙へと、かがみこむ。 「ところで魔理沙。あなたの一番好きな子を教えて。誰にも言ったりしないから」 なぜか、年頃の女の子のようなことを聞く。 だが、ゆっくり魔理沙にはわかっていた。 ここでアリスの名前以外を挙げれば、その相手は死ぬ。 「アリスが、アリスが一番大好きだよ……ぶぎゃっ!!!」 魔理沙の懸命な言葉は、口にねじ込まれたアリスの靴先に遮られた。 ゆっくりと靴を引き抜くアリス。 「だぜ、よ」 修正点を手短に伝えた。 「うん! 魔理沙は、アリスのことが誰よりも大好きだぜ!!!」 「……もう一度」 「アリスが大好きだぜ!!!」 その言葉にぷるぷると震えるアリス。 「ああもう、嬉しいわ!」 言うなり、渾身の力でゆっくり魔理沙を抱き上げるアリス。 締め上げられながら、魔理沙は一言も声をあげない。 ゆっくり魔理沙は、諦めていた。 ここにいることしか、もう自分は許されないのだと。 誰かに助けを求めると、その誰かが不幸になってしまう。 「アリス、ずっと一緒にいるぜ」 呟きながら、ゆっくり魔理沙は思う。 零れ落ちる涙も枯れてしまえばいいのに。 涙で滲んでぼやける視界。 その中で、幸福そうに微笑むアリスだった。 こうして、アリスとゆっくり魔理沙の幸せな毎日はまだまだ続いていく。 めでたし、めでたし。
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130 名前:こんなんですが[] 投稿日:2001/08/23(木) 06 23 アリス __ _ 、‐-、_/ )_ /く 〉_-"` ‐ \/ __ノ |.|/ノ)ノハノ)ノ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ , ‐ ̄ _.ノ.| i (") (゙i| ) < 髪型少し変えてあります ( ( ̄ 入 ヽ フ ノ、 __ \________ ) ノ / ) )⌒\ )//⌒i ( ( ( .ノ__ノ |/ ) / / | Y´ ) ) .(_(_、_ `t二r´、_/ /|.__.| ( _(ハ_)_ | | |\ヽ. .| ゚ ゚| \. / / | | .| | | ヽ/"`{ `"| |_| | | ,~")、_ | \ |_ノ ∧)_,~ ノ| ! ! ゙‐二___-‐‐"  ̄ 281 名前:(*゚Д゚)さん[sage] 投稿日:03/04/19(土) 20 48 ID ??? 、 __ ,. -‐ ´ ̄ ̄``ヽ!`ヽ、 , - ´ `´ l //  ̄`ヽ、 // ヽヽ! | / / ヽ |イ / / / /|/`T/| 」ト、 | //レ|/ └┬‐ ,ィ ⌒l ⌒`ィ⌒ヽ ⌒lヽト、 ト、! |,. ---| / レニ! レニ|ヽ |___ || { ⌒「´l | ´ | | ´ | j┬‐、}| /`┬─ ヘ  ̄ ̄ i ` ̄ /、__,八 // ヽ `ー ー / ヽヽ l/ l /| | ヽ~~~~/ ト、|ヽ! レ レ ~‐ァ ____ヽr─‐ ⌒ヽト! / ̄`) r ⌒ヽ、 rー/ / /} (ヽ、ヽ ヽ、 /ヽ.| /´ ̄ ̄ ̄`ヽ. | 、 / | | ̄l二二二l´| レ ヽ | __ノー‐イ | ̄ ̄Lノ ---イ | | / `ー─ヘ. | | |---- ⌒ヽ | | | l |ー----| / ヽ |
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アリス・ゴーストリー 名前:Alice Ghostley 出生:1923年8月14日 - 2007年9月21日 職業:女優 出身:アメリカ 出演作品 2000年代 2000年 子象物語(タスクレス)
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概要 NCオリジナルキャンペーンシナリオ。現在は第1話が進行中。 サヴァントとして作られ、通称「お母様」に捨てられたところから始まる姉妹達のお話。 特徴は、NPCが多く登場し、ハウスルールとしてNPCに特別な未練を取得可能であること。 そして、物語のNCである「お母様」と、GMとしてのNC「執事」の2人のNCが存在することである。 メンバー ネクロマンサー お母様《マーリア》、執事《オスヴァルト》(夏弥) ドール ファジィ(JAG) 水草(ふーぎ) 莉瑛<リデル>(是路) ロア(チヨス) ドールコンセプト 君達は、"お母様"の気まぐれで、確認することなく失敗作として分類されたドール達だ。 力を証明することで"お母様"に認められてもいいし、失敗作のレッテルを貼った相手を恨んでもいいし、自由を求めて戦ってもいい。 ただ一つ重要なことは、戦わなければ確実に壊される運命にあるということだ。 あらすじ ――無骨な鳥籠に閉じ込められたアリスたち。眠りの淵に囁かれた声は、白兎か、チェシャ猫か。 その声を追うように姉妹達は鳥籠を飛び出し、謎の館の中を探索し始める。 奇妙なほどに清潔な館。奇妙な、自分たちと同じ廃棄寸前の住人達。 友情か、愛か、信頼か。憎しみか、裏切りか、絶望か。 姉妹達を、住人達を作った「お母様」とは何なのか? 「希望が欲しくば幾多の悪意に抗え、姉妹。さあ、幕を開けよう。君達の躍る舞台の名は――」 ――鳥籠の中のアリス。 本編メイン付箋:http //p.tl/MVVr 本編マップ付箋:http //p.tl/oGSB NPC一覧 エリーゼ 館の食堂で出会った、ドレスハットにゴシックドレスの蒼髪赤目のアルビノ少女。 よぶんなうでをもち、ファーストコンタクト時は発狂していたようだ。 紅茶を淹れてはカップごと床に叩きつけるなどの異常な行動をとっていた。 館の住人の中では、一番「お母様」に心酔し、寵愛に飢えている。 クルト(キルト) 書斎で出会った、よぶんなあたまをもつ銀髪銀目の長身の青年。 本体の頭をクルト、よぶんなあたまをキルトと名乗る。 クルトは寡黙で、キルトは口が悪くお喋りである。 諦めきったように、ただ惰性で本の整理を続けていた。 DTらしい。 イーリス 応接間で出会った、赤ペンキまみれの緑のパーカーを着た、蜂蜜と薔薇の甘い香りのする子供。 居眠りをしたり、怯えたりとある意味忙しい。大鋏を片時も離さない臆病者。 お母様に命令されて庭の世話をしていた。 その職務から逃れたいと姉妹に同行するが……。 ヘルヴォル 忠実で、強固で、堅牢なる門番。 背中まであるストレートの金髪に、切れ長三白眼の紅目をもち、深紅の鎧に身を包んだ少女。 姉妹達の前に立ち塞がる最後の壁である。 ハウスルール 親しみ未練 ドール達は「●●への親しみ」というNPC専用未練を獲得することができる。 現在わかっている条件は以下の通り。 ■通常の未練と同様に狂気点を追加することができる ■狂気点の回復はカケラの数に関係なく行える ■大成功時は、次回判定時+3の補正。 ■発狂した場合は「姉妹への未練」に1点追加 ■未練対象を失った場合は強制発狂 相関図 小ネタ あげぽよー↑↑ エクストリーム四姉妹 私の最高のズッ友 すまない男は帰ってくれないか!! メモ ログ置場 When They Cry(Web形式ログ置場)http //kager0.sakura.ne.jp/ ダウンロード不要なので気軽に覗けます 夏弥SkyDrive(生ログのダウンロードが出来ます)http //sdrv.ms/PVy4ch JAGSkyDrive(編集済ログのダウンロードが出来ます)http //sdrv.ms/KRDFfL 編集済ログでは以下の編集を行っています。生ログと併せてどうぞ。 発言の並び換え 開催日の異なるログの連結 誤字修正、改行挿入 RJDマニューバ確認など一部発言のカット (TODO)NPC発言の発言者欄に関する編集 編集内容についての質問、要望などありましたらJAG(@ojaga_butter)までご連絡お願いします。
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No.OG054 レアリティ:☆ ライフ:4 必要アビリティ:パワー1 攻撃力/防御力:10/20 アビリティ:ゲイト2 テキスト (テキストなし) (距離制限なし) 収録セット クイーンズゲイト Vol.1 (いろは・アリス・舞・いんく) クイーンズゲイト 門を開く者 アリス スターターセット イラストレーター NiΘ